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鉢・培養土と植え替え方法

鉢について

鉢植え(スリット鉢)

鉢植え
(スリット鉢)

露地植えとは異なり、根の張るスペースが限られた鉢植えでは、土のよしあしとともに、根をいかに張らせるかが大切です!せっかく育てるのですから、苗木にとって最高の環境で育ててあげましょう

鉢栽培では「根づくり」が重要

いちじくの根の場合

いちじくの根の場合

根は一見全て同じようですが、生育する角度に合わせて役割が違います。
一般には量販店などで販売されているポット苗は鉢の底で根がぐるぐるまわっているため、根を切り落として植えつけます。ですがそれだと再び新たな鉢の中でぐるぐるとサークリングしてしまいます。
モンベルジェで植え込みに使っている「スリット鉢」だと、株の根はサークリングしにくくなり、次に植替えるときにおしゃれなテラコッタ鉢などどんな鉢に植えてもおいしい果実がなります。
2~3年ほど7号~10号のスリット鉢で育てれば根が完全にしつけられるんです!

理想的な根をつくる「スリット鉢」

  1. スリット穴作用により、根の旋回(ルーピング)を大幅に軽減し、中心部に多く根を作る
  2. 2種類のスリットが余分な水分を除去し、用土内の水分を均一化する
  3. 8か所のコーナーと側面の2段の段差により、根を下方に誘導する(15Φは6か所)
  4. 弾力性のある硬質ポリ素材で、樹皮等がポットにあたっても傷つきにくい

培養土について

培養土

果樹に限らず、土はすべての植物において重要です。
根の健康な生育が、果樹の出来を左右します。根が丈夫に育てば樹も丈夫に育ち、多少の病害虫にも負けず、おいしい実がなります。おいしい果実を実らせるため、果樹は良質な土壌で育ててやることが重要です。

果樹育成に必要な6つの条件

  1. 空気
  2. 温度
  3. 養分
  4. 有害物質なし

上記6つが好適な状態にある時、果樹は健康に育ちます。
①光と③空気以外は「土壌」を通して果樹に影響を与えます。
そのため、果樹の育成環境は土壌次第といえるのです。

植え替え方法について

まずはじめに届いた苗の根を整理しましょう

ポット苗の場合

ポットからぬいた状態
ポットからぬいた状態

側面に根が回っていたら、ノコギリで切り目をいれます
側面に根が回っていたら、ノコギリで切り目をいれます

根がグルグルと回っていたら、底面を1/3程度きります
根がグルグルと回っていたら、底面を1/3程度きります

古い根は取り除きます
古い根は取り除きます

完成
完成
鉢苗の場合

根鉢の上部を厚さ1cmほど削ります
根鉢の上部を厚さ1cmほど削ります

根鉢の下部3分の1を切り取ります
根鉢の下部3分の1を切り取ります

根鉢の側面に縦に5cm間隔で、深さ1cmほどの切れ込みをいれます
根鉢の側面に縦に5cm間隔で、深さ1cmほどの切れ込みをいれます

根鉢の表面に出てきた根を切ってきれいに整えます
根鉢の表面に出てきた根を切ってきれいに整えます

完成
完成
素掘り苗の場合

届いた時は乾燥を防ぐための水コケがまいてあります
届いた時は乾燥を防ぐための水コケがまいてあります

水コケを取り除きます
水コケを取り除きます

細い根は取り除きます
細い根は取り除きます

完成
完成

根の整理ができたら植つけしましょう


主枝が垂直になるように苗をおき、土をいれます
主枝が垂直になるように苗をおき、土をいれます

手で土を根になじませます
手で土を根になじませます

約20cm程度のところで切戻します(もったいないからと切らないのは厳禁です!今後の栽培に大きく左右します)
約20cm程度のところで切戻します(もったいないからと切らないのは厳禁です!今後の栽培に大きく左右します)

雨などに含まれる菌から守るために木工用ボンドをぬります
雨などに含まれる菌から守るために木工用ボンドをぬります

水をたっぷりやって完成
水をたっぷりやって完成

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